
いつものようにネットをぼんやり見ていたら、こんなのが見つかった。まずは、こちらをご覧いただこう。

トヨタ自動車の豪州法人、トヨタオーストラリアが『86シューティングブレークコンセプト』を初公開
おお、シューティングブレークといえば、ヨーロッパの貴族たちが余暇に狩猟などに出掛けるときに使うことを目的にしたスタイリッシュなワゴンだ。メルセデスが日本では出している数少ないモデルだ。
日本では、ワンボックスやSUVが流行っていて、セダンの人気は今かなりひどいことになっているが、それ以上にステーションワゴンは少ない。
だが、欧米ではバカンスや買い物をすることを考え、荷物の積めるステーションワゴンの人気は根強く、小生もワゴンを乗り継いでいる。
そのヨーロッパ的なモデルを、豪州法人とはいえ、もっとも日本的なトヨタがコンセプトモデルにしたというのは興味深い。
2ドアクーペのトヨタ86をベースに、ワンオフモデルのシューティングブレークを完成させている。写真を見ればわかるように、クーペと比べても遜色ないかっこよさだ。っていうか、真横から見ると長めのハッチバックって感じかも。

まさに記事にもあるように、クーペの美しさとステーションワゴンの実用性を、1台に融合したものといえそうだ。
市販計画はないというが、「このコンセプトカーは、ファン・トゥ・ドライブな車に対するトヨタの情熱を示すもの」なんて言っている・・・
個人的にはどうもトヨタという企業の理念とか、製品が好きになれないので、素直に評価はしにくい。
このモデルを仮にリリースしたらどういう市場に訴求するのかって、考えてしまう。シューティングブレークを求める客層はおそらく2ドアではそそられないと・・・
だから、このモデルが抜群にかっこいいのは認めるとして、おそらくスペースのユーティリティはクーペとあまり変わらないのではと。
しかも、実質2シーターに近いクーペとなれば、リアシートはたたんだままで使うシーンが多くなるだろう。それでもなお・・・って。
逆にいえば、市販計画がないとしながらも、意外にトヨタのことだから逆輸入の形で、売り出すかも・・・
で、実用性はほんとのところ乏しくとも、新しいトヨタの提案なんて言ってけっこう売れちゃったりして・・・何しろ、カリーナEDが大ヒットする国だからなあ。