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Channel: アモーレ・カンターレ・マンジャーレ
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Cクラスと3シリーズのPHVを比較・・・

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宿命のライバルという言葉がある。古くは巨人の星の星と花形とか、リオ五輪の萩野と瀬戸とか・・・車で言えば、MercedesのCクラスとBMWの3シリーズだろう。


 元々は性格の異なる二台だったが、お互いが相手方を意識しながら似た存在になり、価格もバチバチにバッティングする存在となっている。とはいえ、いわゆるDセグメントのセダンに与えられる価格としては、この両車がバカ高いのも事実で、その価値を見出すかどうかで評価が大きく分かれる車でもあろう。


 そんな両車にPHVのモデルが存在する。たまたま、両車の試乗記が目に留まったので比べてみたい。環境性能という意味で、今注目のゾーンだ。
 まずはC350eだ。パワーユニットは4気筒の2リットルターボとモーターが組み合わせられ、システムトータルで実に279ps/600Nmのパフォーマンスを発揮するという。

 VWのGTEも同じだが、燃費だけにスポットを当てていないことがよくわかる。
 しかもハイブリッドシステムでHYBRID/E-MODE/E-SAVE/GHARGEの4モードが選べ、もともとの車両自体の走行モード5種類と組み合わせることで、非常に多彩な“走らせかた”ができるのも特徴だという。

 記事にあるように、Mercedesらしい乗り味のようだし、日常の買い物などではEVとして使用できるのは嬉しいだろう。
 一方の330eの方は、「このクルマの最大の価値は “静かさ”だと思う。」と記事にあるように、3シリーズとしては異色の色合いになっているようだ。



 もちろん燃費もいいのだが、その視点で言えばディーゼルにアドバンテージがあるので、この車の目指しているものは違うところにあることがわかる。
 この点で言うと、エコカー=ハイブリッド=低燃費の切り札、みたいなパターンで凝り固まっている日本の会社との違いを感じる。


 EVモードで最大航続距離35kmが可能というので、やはり日常の買い物にはそれで賄えそうだし、充電が十分なときは約80km/hまで行けるという。
 両車には価格的には大きな開きがあり、Mercedesの方はAMGを除くフラッグシップということもあるし、ステーションワゴンの設定もある。

 一方の330eはツーリングの設定はない。ただ、両車とも大きなバッテリーの関係でラゲッジには影響が出ていて、ゴルフバッグ命の人には選択する車にはならないだろう。
 PHVのジャンルでは日本は遅れていて、これからどうなるんだろうというところも気になるが・・・いずれにせよ、この2台はライバルというより異なる性格を与えられていることがわかり、こうした性格付けがこれからの新型にも付けられていくんだろうなあ・・・

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