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Channel: アモーレ・カンターレ・マンジャーレ
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吉田真梨のもどり橋

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「もどり橋」という歌をご存知だろうか。この名前で検索すると、いろんな歌手の類似の曲名が出てくる。今日紹介するのは、1976年、吉田真梨が歌った曲だ。


 1976年というのは、個人的には大変思い入れの強い年で、歌謡曲でも強烈な印象を残しているものが多い。
 三木聖子の「まちぶせ」もこの年だ。男性歌手だと朝田のぼる(←知らんだろうなあ)とか角川博なんかがこの年のデビューだ。

 そうそう、何を隠そうピンクレディもこの年のデビューだったりする。そんな中、吉田真梨という歌手を知ったのはラジオだった。
 いや、厳密に言うと「もどり橋」という曲を知り、その曲の印象が強烈だったことを覚えている。最初にこの曲はニッポン放送の交通情報のBGMに使われた。

 まずは、その曲を聞いてもらおう。こちらである。なんとなく、サイモンとガーファンクルのコンドルは飛んでいくみたいなアレンジで笛が印象的だ。
 今改めて聴くと、けっこういい曲だし、吉田真梨の歌も悪くない。が・・・冷静に考えると、彼女って演歌歌手なの? って気になってくる。


 実は路線的にはアイドルに属するのであるが、微妙に演歌チックなのは当時の空気だろうか。というのは次いで出された「水色の星」なんかも演歌っぽい感じがするのだ。
 さすがに、その後の「真っ赤な耳たぶ」になると演歌チックな感じはなくなるが、彼女の音楽活動でいうと、この辺で終わってしまう。

 裏返せば、雨後の竹の子のごとくアイドル歌手がデビューする中で、消えて行った一人ということになる。そんな時代である。
 今、このデビュー曲「もどり橋」をリメイクして演歌系の歌手に歌わしたらけっこうヒットするんじゃないかって・・・

 吉田真梨・・・アイドル全盛期に埋もれた一人の才能である。小生にとっても青春の一ページであった。

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